1階にスーパーやコンビニ!便利な複合型マンションのメリット・デメリット!

不動産

おそらく多くの方々が、スーパーやコンビニなどの店舗が1階に入っているマンションを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

このようなマンションは複合型マンションと呼ばれており、特に快適な生活を求める方々からは高い人気を集めています。

しかし、複合型マンションには独自のデメリットが存在しており、これを知らずに住んでしまうと後悔することがあるかもしれません。

今回は、このようなトラブルを未然に防ぐために、複合型マンションのメリットやデメリットを始めとした「知っておくと役立つ情報」をお届けいたします。

ぜひ最後までお読みいただき、次回のマンション選びの際に参考にしてみてください。

複合型マンションってどんなマンション?

一般的なマンションは、一階には共用部分があり、それ以外の階は住居スペースです。

しかし、複合型マンションは一部分にスーパーやコンビニ、フィットネスクラブ、保育園などの施設が入っています。

例えば、駅前にあるタワーマンションでは、スーパーや小売店などが一階に入っており、二階以上が住居スペースとなっています。

これが典型的な複合型マンションの例です。

このような複合型マンションは、住民にとって便利な生活を提供する一方で、周辺地域の活性化やコミュニティ形成にも貢献しています。

複合型マンションのメリット

このセクションでは、複合型マンションの特徴的なメリットについて詳しく説明します。

ご存知の方も少ないかもしれませんが、それでもぜひチェックしてみてください。

日常生活の利便性が高い

複合型マンションは、その利便性の高さが最も注目されるメリットです。

例えば、マンションの1階にスーパーがある場合、食材や日常生活品の買い物が非常に便利です。

別のスーパーに行く必要がないため、交通費や移動にかかる時間を節約することができます。

特に悪天候の日でも心配することなく買い物ができるため、利便性に優れています。

また、コンビニや郵便局、飲食店などがテナントとして入っている場合は、さらに便利です。

このような日常生活に密接に関わる利便性の高さが、複合型マンションに住む大きなメリットと言えます。

テナントの家賃収入が得られる

複合型マンションは、マンションの運営においてテナントからの家賃収入を得ることができる利点があります。

通常のマンションでは1階のスペースがエントランスや住居になっているため、管理費や修繕積立金が主な収入源となります。

しかし、複合型マンションではこのスペースを貸し出すことで、より大きな収入を得ることができます。

このように長期的に安定した収入を確保することは、マンションの運営財政を安定させるだけでなく、将来の大規模修繕費用などを捻出する手助けにもなります。

なお、商業ビルなどでは1階部分が道路に面しているため、集客がしやすく賃料も高くなる傾向があります。

同様に、複合型マンションの1階部分も高い賃料が期待できます。

しかし、これは1階部分の物件価格が低くなる通常のマンションとは逆の状況です。

総合的に見ると、複合型マンションはマンション特有のデメリットを商業ビルのメリットで補っているといえます。

物件価格が安い

条件によって異なりますが、一般的に言えば、同じ規模と築年数の複合型マンションと普通のマンションを比較すると、複合型マンションの方が一般的に価格が安くなる傾向があります。

その主な理由はいくつかありますので、順にご説明いたします。

まず、複合型マンションは、商業施設やオフィスが併設されていることが多いため、地価や経済効果によって価格が抑えられることがあります。

一方で、普通のマンションは、専属の住宅地として造られることが多く、商業施設やオフィスが併設されていないため、その分価格が高くなることがあります。

また、複合型マンションは、共用施設や設備が充実していることが多いため、住民がより快適な生活を送ることができます。

しかし、これによって管理費が高くなる場合があります。

一方、普通のマンションは、共用施設や設備が限定的であるため、管理費が安くなることがあります。

さらに、複合型マンションは、周辺に商業施設やオフィスがあるため、生活利便性が高くなることがあります。

一方、普通のマンションは、住宅地に立地しているため、生活利便性は相対的に劣る場合があります。

このように、複合型マンションと普通のマンションを比較すると、複合型マンションの方が一般的に価格が安くなることが多いのは、商業施設やオフィスの併設による地価や経済効果の影響、共用施設や設備の充実に伴う高い管理費、および周辺の生活利便性の高さなどが関係しています。

ただし、具体的な条件や地域によって異なるため、物件選びの際にはこれらの要素を考慮し、自身のニーズに合った選択をすることが重要です。

複合型マンションのデメリット

複合型マンションは、さまざまな利点がありますが、実際に住んでみると気をつけるべき点もあります。

住環境の悪化

マンションの1階部分が商業施設になることには、いくつかの懸念があります。

まず、住環境に悪影響を及ぼす可能性があります。

なぜなら、住人以外の多くの人が出入りすることになるため、ゴミが散らかってしまう可能性があります。

また、テナントによっては夜中に若者などが騒ぎ立てることもありますので、全体的にメリットとは限りません。

さらに、飲食店が入居している場合は生ゴミの問題も発生します。

テナントが清掃を怠っている場合、マンション内でゴキブリやネズミなどの害虫が発生する可能性もあります。

したがって、商業施設がマンションの1階部分に入ることには、住環境の悪化や害虫の発生などのリスクが伴うことを念頭に置く必要があります。

居住者の顔を把握しにくい

複合型マンションを利用する際には、たくさんの人々がマンションの敷地内を行き来することがあります。

その結果、誰が実際に住んでいるのかを把握することが難しくなります。

したがって、不審者が住居エリアに侵入しても、迅速にそれを察知するのは難しいというデメリットがあります。

これは、複合型マンションならではの一般的な課題です。

家賃収入に波がある

以前に述べたように、賃貸収入は不動産投資の一つの利点ですが、逆にテナントが見つからずに空き物件が発生すると、会計面では大幅な赤字になる可能性があります。

複合型マンションの場合、テナントの収入を見込んで長期修繕計画などを計画しているため、テナントがいないとマンション全体のメンテナンスに悪影響が及ぶ可能性があります。

具体的には、テナントが少ないと修繕積立金の充当が十分に行われず、建物の劣化が進んでしまう恐れがあります。

また、共用施設や設備の利用率が低下することで維持費がかさむ可能性もあります。

テナントが入居していることで、それぞれの部屋からの家賃収入が得られるため、修繕・改装費用などに充てることができますが、空室が続くとその収入が得られず、維持管理に必要な資金が不足する場合があります。

そのため、空き物件が発生した場合は迅速に新たなテナントを募集することが重要です。

広告宣伝や物件の魅力的なポイントをアピールすることで、借り手を引き寄せる努力が求められます。

また、空室リスクを分散するために、複数のテナントと長期契約を結ぶことも検討すべきです。

空室率を低く保つことは、複合型マンションの収益性を維持するために欠かせない要素です。

会計が複雑

複合型マンションでは、建物全体、住宅部分のみ、店舗部分のみの3つの管理区分があります。

これは、建物全体を管理するための費用、住宅のみを管理するための費用、店舗のみを管理するための費用をそれぞれ独立して計算するためです。

例えば、修繕が必要な場合、その費用がどの管理区分に該当するのかを理事会や総会で話し合い、決定する必要があります。

複合型マンションでは、一般的なマンションにはない独自のデメリットがあります。

それは、管理区分ごとに管理費や修繕積立金などの会計を行う必要があることです。

つまり、各区分ごとに費用を分けて管理しなければなりません。

これにより、管理に関する話し合いや決定がより複雑になり、時間と労力を必要とする場合があります。

例えば、住宅部分の修繕が必要な場合、住宅部分の管理区分に該当する修繕費を支出する必要があります。

しかし、この修繕費を全体の管理区分に算入することはできません。

そのため、理事会や総会で話し合い、住宅部分の修繕費に対する負担割合を決定する必要があります。

複合型マンションでは、管理区分ごとに独自の費用計算が行われるため、管理の複雑さが増し、決定プロセスも複数の利害関係者の意見調整が必要です。

ですから、複合型マンションの管理には、より多くの時間と労力を要する可能性があります。

臭気・虫・ネズミが発生しやすい

複合型マンションには、食品を扱う店舗が入っている場合、生ごみのにおいや虫、ゴキブリ、ネズミの発生の可能性が高くなるというデメリットがあります。

ただし、これは店舗ごとの衛生管理によるものであり、1つの店舗で問題があるだけでも他の店舗やマンション全体に広がる可能性があるため、注意が必要です。

複合型マンションには多くの利点がありますが、私たちが説明したような特別なデメリットも存在します。

複合型マンションを選ぶ際には、これらのデメリットを事前にしっかりと理解しておくことが重要です。

まとめ

複合型マンションは、さまざまな種類の店舗がテナントとして入居しているマンションのことを指します。

例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、保育園などが併設されていることがあります。

複合型マンションのメリットとしては、その利便性が挙げられます。

住んでいる人々は、買い物や子供の送り迎えなど、日常生活に必要な施設を手軽に利用することができます。

また、複合型マンションは、周辺環境へのアクセスも便利です。

たとえば、生活必需品を購入するために遠くまで行く必要がなく、徒歩圏内で済ますことができます。

さらに、保育園やクリニックなどの施設の存在も、住人の生活をサポートしてくれます。

このような点からみると、複合型マンションは、利便性を重視する人にとっては理想の住まいと言えるでしょう。

しかし、複合型マンションにはデメリットも存在します。

例えば、入居しているテナントによっては、騒音や混雑が生じることがあります。

特に夜間や週末には、スーパーマーケットなどの営業による騒音が気になることがあります。

また、共有スペースが多いため、住人同士のトラブルが生じる場合もあります。

そのため、複合型マンションを選ぶ際には、デメリットも念頭に置いておくことが重要です。

自分にとって重要な施設が入っているか、騒音や混雑の度合いはどの程度か、などを事前に調査しておくことが必要です。

また、他の住環境の選択肢とも比較して考えることも大切です。

複合型マンションは、利便性を享受することができる一方で、デメリットも存在します。

ですので、購入を検討する際には、デメリットを理解し、自分の生活スタイルや優先事項に合ったマンションを選ぶようにしましょう。

しっかりと情報を収集し、慎重に検討することが重要です。

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